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【新機能紹介】ローカル通知の構成について

 FileMaker 17 では、FileMaker Go において、iOS デバイスにローカル通知を行うことが可能になりました。あくまで FileMaker Go でのみ動作する機能 ですので、その他のプラットフォームでは利用できないことに注意してください。

 

はじめに

 「ローカル通知の構成」に関するいくつかの用語について解説します。

ローカル通知

 起動中のアプリケーションから OS に対し通知の指示を送り、その内容をデバイスに表示する通知のことです。対となる機能に「リモート通知」があり、こちらは外部のサーバから通知の指示を受けて、その内容をデバイスに表示する通知です。ローカル通知はデバイス内で処理が完結するので、デバイスがネットワークに接続されていなくても通知を行うことができます。

キュー

 先に入れたデータを先に取り出すようなデータ構造のことです。イメージとしては、レジの待機列のような感じです。「ローカル通知の構成」においては、2パターン、処理をキューするタイミングがあります。

  1. 通知のキュー
     「ローカル通知の構成」を実行することにより、「通知の情報」が OS にキューされます。つまり、キューの順番は「ローカル通知の構成」を実行した順番です。通知が表示される順番は後述の [遅延] で指定した秒数に依存するので、特にこの点について気にかける必要はありません。

  2. [スクリプト] のキュー
     通知に対しスクリプトが実行される操作をすることにより、[実行するスクリプトの情報] が FileMaker Go にキューされます。あくまで [実行するスクリプトの情報] のキューの順番は、通知を操作した順番であり、「通知の情報」をキューした順番や、通知が表示された順番とは関係ありません。

フォアグラウンド

 アプリケーションが前面に表示され、ユーザが操作できる状態であることです。

バックグラウンド

 フォアグラウンドの逆の意味で、アプリケーションが前面に表示されておらず、ユーザが操作できない状態であることです。

 

「ローカル通知の構成」でできること

  1. iOS デバイス上にローカル通知を行う (通知をキューする)

  2. 通知後、FileMaker Go がフォアグラウンドに切り替わった際に実行するスクリプトを指定する

  3. 「ローカル通知の構成」を実行してから何秒後に通知を表示するかを指定する

  4. 通知のタイトルとボディ(本文)を指定する

  1. 通知を 3D Touch したとき、もしくはロック画面で通知を左にスワイプして <表示> をタップした際に表示される詳細ボタン、およびそのラベルを3つまで指定する 

  2. 5.で指定したボタンを押したときに、FileMaker Go をフォアグラウンドに切り替えるかを指定する

  3. 通知される前の通知のキューを削除する

オプションの説明

[処理]

 <キュー> もしくは <削除> のどちらかを選択します。<キュー> の場合はローカル通知を OS にキューします。<削除> の場合は、指定した [名前] のキューを削除します。

[名前]

 キューするローカル通知、もしくは消去するローカル通知の名前を計算式で指定します。通知が表示される前に同じ名前のローカル通知をキューすると、先にあった同名のキューが削除され、新しく通知がキューされます。既存のキューの内容を編集する訳ではないので注意してください。

[スクリプト]

 「ローカル通知の構成」を実行したあと、FileMaker Go がフォアグラウンドに切り替わった際に実行するスクリプトを、一覧から指定します。通知が来たタイミングで FileMaker Go がフォアグラウンドだった場合は、通知が来ず、[遅延] で指定した秒数が経過したあとに、指定したスクリプトが実行されます。また、FileMaker Go に OS で通知を許可していない場合は、「ローカル通知の構成」 が実行された直後に、通知なしで指定したスクリプトが実行されます。

 少々挙動が難しいので、別記事の 【新機能紹介】「ローカル通知の構成」を掘り下げる で細かい解説をします。

[遅延]

 「ローカル通知の構成」 が実行されてから、通知が表示されるまでの時間 (秒) を計算式で指定します。

[タイトル]

 通知のタイトルに表示するテキストを計算式で指定します。

[ボディ]

 通知の本文に表示するテキストを計算式で指定します。

[ボタン 1~3 ラベル]

 通知を 3D Touch、もしくはロック画面で通知を左にスワイプして <表示> をタップした際に表れるボタンを、最大3つまで設定できます。チェックボックスでボタンの表示/非表示を設定し、さらに計算式でボタンのラベルを指定します。

[ボタン 1~3 前面]

 ボタン 1~3 を押した際に、FileMaker Go がフォアグラウンドに切り替わるようにするか、バックグラウンドのままにしておくかを、チェックボックス、および計算式で指定します。フォアグラウンドに切り替わるようにするには、チェックボックスをチェックした上で、計算結果が 1 (True) になるように指定します。バックグラウンドのままにしておくには、チェックボックスを空欄にしておくか、チェックした上で、計算結果が 0 (False) になるように指定します。
 また、[前面] 設定をしたボタンは Apple Watch には表示されないので、注意してください。

 

ローカル通知の構成を使用するにあたって

 このスクリプトステップの登場により、FileMaker Go がバックグラウンドにあるときでも、ユーザと FileMaker Go の間で対話が可能になりました。しかし、別記事の 【新機能紹介】「ローカル通知の構成」を掘り下げる で言及しているように、ユーザがファイルを明示的に閉じてしまった場合などには、想定した通りにスクリプトが実行されるとは限りません。そのため、現状は「スクリプトが実行されなくても問題ないローカル通知を構成する」必要があることに気をつけましょう。

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